チェルシーはポッターを解任したことを発表しました。
ポッターはわずか6ヶ月ちょっとでチェルシーを去ることとなります。
ステュアートとウィンスタンリーが解任を決め、ベーリーらのオーナー陣がそれを承認したと言われています。
ポッターが率いた31試合の成績は、わずか12勝、8引き分け、11敗で勝率は38.7%。
ベーリーらとしたら6億ポンド以上の資金を選手につぎ込む中、順位は中位に沈んでおり、就任1年足らずで2人の監督を解任することになりました。
ポッターの成績はプレミアリーグ時代のチェルシーの監督の中で2番目に悪いものであり、リーグ戦ではわずか30%ほどの勝率。
プレミアリーグのチェルシーで20試合以上指揮を執った監督の中で、1試合あたりの得点数が最も少ない監督となりました。
今週末、ホームでアストン・ヴィラに2-0で敗れ、プレミアリーグ22試合中8度目の負けであり、これによって順位はボトムハーフに。
一時は過去10年で最長となる6試合連続での未勝利、11月から3月にかけては15試合でわずか2勝(2敗)という、過去30年で最悪の成績となっていました。
しかし、ドルトムント戦での勝利によってようやく浮上していくか?という状況になっていたところ。
解任による補償は契約期間5年分を全額払うことにはならないだろうとのこと。
ブルーノなどのスタッフはひとまず残留となり、ブルーノが暫定ヘッドコーチを務めることとなります。
後任としてはナーゲルスマンが最有力候補。
ポッターが結果を出せなかった時期でも解任しなかった中で、この時期の解任となったのはヴィヴェル、ステュアートがともに仕事をしてきたナーゲルスマンがフリーになったこと、そしてスパーズがコンテの後任候補の一人としてナーゲルスマン招聘に動いていると噂されることが要因と考えるのが自然かと思います。
ナーゲルスマン以外の候補としてはポチェッティーノ、さらにイングランドでの指揮を希望しているルイス・エンリケなど。
解任は選手たちにとっても突然の発表だったと言われています。
個人的にもここでの解任はびっくりですが、納得でもあります。
リバプール戦の結果次第ではあるかもと思いましたが、ヴィラ戦で順位がボトムハーフになり、何よりもバイエルンとスパーズの監督交代の影響は大きかったですね。
ナーゲルスマンが空いたから解任を決断したのが最大の理由だと思いますし、現状、ナーゲルスマンが次期監督になる可能性がかなり高い可能性と思います。
レッドブル系統のコネクションを強めており、ナーゲルスマンが空くならばこの時期を逃したくないと考えて決断したというのは理解できます。
リーグは残り10試合、加えてCL準々決勝のマドリー戦が控えており、現状を打破するために必要な解任とみなされています。
ポッターに関しては、怪我人の続出、冬の乱獲などマネジメントが困難であり、不運が重なったことは否めません。
最近はメンバーが戻ってきて、一部の新戦力が馴染んできたことで、内容的に悪くない試合が増えつつあり、好転する可能性も出てきたかなと感じていたところ。
とはいえ、チェルシーというクラブ、このメンツが揃っている中で中位以下という順位は許されるものではありません。
監督にもっと時間を与えるべきというのは散々思ってきたことですが、一方で本当に優れた監督であれば短期間でもある程度の順位まで浮上させるのでは?という思いもありました。
温和な性格もタイトルを狙うべきクラブとしては、パーソナリティーに欠けているという評価をする人もいるようです。
この時期の交代は前述の通り驚きではありましたが、新監督を迎えることはすべき決断だったのかなというのが感想です。
チェルシーとしては現実的にCLしか残っていない状況のため、CLでどこまで結果を出せ、来季に繋げられるかになっています。
強いパーソナリティでライバルクラブとバチバチやりあえる監督というのが望まれているのだと思います。
契約問題や怪我もあって今季は難しい状況が続いていますが、マウントを中心としたチーム作りを個人的には期待したいです。
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