テリーが現役引退

 37歳になったチェルシーのキャプテン・リーダー・レジェンドであるジョン・テリーが23年間の現役を引退することを発表しました。
 14歳でチェルシーに加入したJTは、1998年にリーグカップのヴィラ戦でデビューをしました。99-00シーズンはノッティンガムフォレストへローン移籍をし、6試合出場しています。
 01-02シーズンからレギュラーとなりデサイーとパートナーを組むこととなります。ラニエリ体制の03-04シーズンからはデサイー不在時にキャプテンを務め、04-05シーズンのジョゼ就任後からはずっとキャプテンとしてチームの中心であり続けました。
 チェルシーを退団後の昨シーズンはヴィラでプレー。ヴィラとの契約満了後も現役続行を希望し、スパルタクモスクワへの移籍の話が進んでいましたが、移籍間際になって条件面で合わず、移籍は破綻に。
 今後の動向に注目されていました。つい先日は、ヴィラのブルースが解任され、アンリが次期監督、そのアシスタントをテリーが担うという噂が出たところで、この引退が発表されました。
 チェルシーでは717試合に出場し、67ゴール。プレミアでは492試合に出場し、センターバックとして歴代最多の41ゴール決めています。
 ノッティンガムとヴィラ時代を含めるとクラブでは759試合、68ゴール。
 代表キャップは78試合6ゴール。2004年、2012年のユーロ、2006年ドイツW杯、2010年南アW杯に出場。
 代表でもキャプテンを務めましたが、チームメイトのブリッジの妻との不倫、アントン・ファーディナンドへの人種差別疑惑によりキャプテンを2度剥奪されました。

メジャータイトルは15個で主な獲得タイトル
・プレミアリーグ 5回
・FA杯      5回
・リーグカップ  3回
・チャンピオンズリーグ 1回
・ヨーロッパリーグ   1回
個人タイトル
・PFA Players’ Player of the Year  1回(04-05)
・PFA Team of the Year      4回(03-04、04-05、05-06、14-15) 
・UEFA Club Defender of the Year 3回(05、08、09)
・UEFA Team of the Year      4回(05、07、08、09)
・FIFA FIFPro World XI      5回(05、06、07、08、09)
・FIFA World Cup All-Star Team  1回(2006年ドイツW杯)

 獲得できるあらゆるタイトルを手にし、ユース出身のチェルシー史上最高のキャプテンとしてスタッフ、アカデミー選手を含めてのチームメイトから絶大な信頼を得ていました。
 チームメイトのみならず、この時代の最高のセンターバックとしても多くのプレイヤーに評価されました。
 カルバーリョとの鉄壁のディフェンス、04-05シーズンのバルサ相手の劇的ヘディングゴール、ツェフとクディチーニの負傷によるGKとしてのプレー、モスクワでのPKミス、ミュンヘンでビッグイヤーを掲げる姿、南アW杯でのダイビングヘッダー、ジョゼ2期での見事な復活劇、チェルシー退団セレモニーなど印象に残り続けるシーンがあります。

 個人的には、チェルシーを初観戦した2010年のアーセナル戦が記憶によく残っています。代表キャプテンを剥奪されてイングランド中から批判されている中、スタジアムではチェルシーサポーターだけはそれに負けないようJTを応援し続けました。それに応えるようにセットプレーからドログバのゴールをヘディングでアシスト。批判をプレーで黙らせました。
 試合終了後にはサポーターのスタンドにやってきてユニフォームを投げ渡す姿は最高でした。チェルシーサポーターとJTの絆の強さが表れた特別な瞬間だったと思います。

 その後何回かブリッジには行っていますが、スタジアム周りで見かけたときには気軽にサイン、写真撮影に応じてくれ、それは大切な思い出となっています。

 チェルシーの歴史における最重要選手の1人として心に刻まれ続けますね。長い間お疲れ様でした。
 次は指導者の道に進むようです。近い将来チェルシーに戻ってくることがあるでしょう。コーチや監督として再び応援する日を楽しみにしたいです。

コメント

  1. zmrzlina より:

    ついにキャプテン、引退ですね。
    とてもメンタルが強く個性的で、今後こういうキャラはなかなか出てこないだろうなとしみじみ思います…。
    テリーと写真とか撮ったんですね!羨ましいです。
    指導者の素質ありそうな気しますから楽しみですね(また浮気とかしないといいけど…w)。

  2. マカ より:

    zmrzlinaさん
    とうとうこの時が来てしまいました・・・。
    なかなかテリーのようなキャプテンシーあふれる人はいないですよね。キャプテンらしいキャプテンでした。
    写真についてはたまたまスタジアム周りで見かけまして、すぐにもらいに行きました!最高でした!
    ぜひチェルシーで指揮する姿を見たいですね!いろいろ優秀な監督の元でプレーしていたので、たくさん知識は持っていそうです。私生活は落ちついてくれるといいです笑