ランパード解任が発表されました。
アシスタントコーチ陣の扱いはわかりませんが、基本的には一緒に退団になるでしょう。
後任はトゥヘルとメディアが一斉に報じており、おそらくそうなるんでしょう。
短期的な結果を求めるならば、解任し、新たな監督にするのが手っ取り早い手段。
打開策がなかなか見えない状況でしたから。
ただ結局、こんなことをやり続けるからいつまでたってもチェルシーは単年での成功しか達成できないクラブのままなんですよ。
経営的なビジョンは見えますが、チームビルディングからいえばクラブのビジョンはなし。
ランパードになってようやくその芽が見えてきたところで、打ち切り。
クラブOBがバックルームスタッフについて、優秀なアカデミーと大金をかけて取った選手のハイブリットを試みましたが、失敗。
トゥヘルがうまくいけば数年務めることになるでしょうが、ランパードのようなアカデミー起用なんてするインセインティブがないわけ。
ジェイムス、トモリ、グエイ、マートセン、ギルモア、マウント、ロフタス・チーク、ギャラガー、ハドソン・オドイ、アンジョリン、エイブラハムなどのアカデミー出身者がここ1年半で使われましたが、数年後に何人残るのでしょうか。
半分なんて甘い考えはなく、2,3人でも残れば大成功の状況になるでしょう。
アカデミー出身者は資金調達の駒になるんでしょうし、それが目先の試合の勝利を目指すクラブの方法。
それが全然悪いわけではないんですが、ランパード政権下で一時的に夢を見られただけに失望が大きいです。
チェルシーでこんな理想的なチーム運営ができるかもしれないと。
今日からは、ランパードの時(アカデミー起用)は忘れて、以前の通り勝利を目指すクラブの立ち位置を取り戻しましょう。
勝たなければ何の意味もないと宣誓したようなもんですから。
ランパードにとっては、試練の1年半でした。
アクシデント的な就任、補強禁止処分、コロナで準備期間ほぼなしのシーズン中の大型補強。
戦術的な問題点を指摘されることがありますが、今の時代、監督一人に戦術眼の有無を問うような意見自体、個人的にはどうかと思いますけどね。
短期的な結果を目指すならば、もっとできることもあったと思います。
ポゼッションの部分もそうだし、フィットしないハヴァーツ、ヴェルナーはさっさと切って、他の選手を使えばいいわけですが、シーズン終盤、来季以降を考えて我慢して使っていたり(大金をかけたからというのも理由ですが)。
ここ最近の不調は停滞感があったとはいえ、こんな中途半端なところで切られたのは残念でしょう。
チェルシーで監督を務めることは今後ないでしょうが、何らかの形で今後もチェルシーレジェンドとしてチェルシーへ関わってくれると嬉しく思います。
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