アブラモビッチの声明について

チェルシーニュース21-22

チェルシーオーナーであるアブラモビッチが声明を出しました

内容としては、アブラモビッチはチェルシーの管理・運営をチェルシーの慈善団体に委ねるというもの。

これによって、形式的には移籍、監督選択などに対してアブラモビッチが最終決定を下す権限がなくなります。

移籍などフットボールに関する権限は、グラノフスカヤとチェフに移譲されます。

一方で、クラブのオーナーとしての立場は今の所、変わりません。



チェルシーはフォードスタムという会社によって所有されており、フォードスタムは英領ヴァージン諸島にあるカンバーリーインターナショナルという会社から15億ポンドを借りています。

カンバーリーインターナショナルは、アブラモビッチが所有している会社。

イギリス政府がアブラモビッチの資産を抑えようとすれば、もちろんチェルシーも含まれるわけですが、今回のチェルシー財団への移譲によって、資産凍結などが行われたとしても、反論するための材料を作ったということになるのでしょうか。よくわかりませんが。

チェルシー財団は、クラブのコミュニティや教育部門、その他のチャリティ活動を運営しています。

会長はブルース・バックで、チェルシーの会長でもあります。

財団の他の評議員は、チェルシー女子チームのエマ・ヘイズ監督、クラブの財務部長ポール・ラモス、英国オリンピック協会会長ヒュー・ロバートソン、Fare(欧州人種差別に反対するサッカー)のピアラ・パウワー代表、弁護士のジョン・デバイン。

今後、チェルシー財団がどういう資金調達をしていくことになるのかというのも気がかりな点。


今回のアブラモビッチの声明は、ロシアがウクライナ進行に伴う中、クラブの利益を考えた上での決断だということ。

イギリス政府の対ロシア対策の一環として、アブラモビッチが制裁を受けるかどうかはまだ分かっていませんが、プーチンと親しい関係にあるのは周知の事実であり、世論的に厳しい措置が下されたとしても不思議ではありません。

労働党のある議員は、すでにアブラモビッチがイギリスに拠点を置くことに否定的なリーク文書を入手したと語っているそうで、楽観的な状況ではありません。



最悪の場合は、資産凍結によってチェルシー破産という可能性も考えられ、今後の動向に注視していく必要があります。

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