21−22シーズンの各プレーヤーの評価を10点満点でやってみます。
選手個人評価
GK
- メンディ 7
シーズン序盤は神がかり的なセーブで好調を支えました。しかし、アフリカ王者になって以降は、コンディション的なこともあってなのか特別なプレーがあまり見られなくなりました。マドリー戦での失点も含め、ビルドアップでのミスも目立ちました。 - ケパ 7
リーグカップでのPK戦の印象が強くなってしまいましたが、2ndGKとしては、十分以上なプレー。2つのカップ戦では、PK戦での強さを含め、準優勝に大きな貢献をしました。一方で、2ndから抜け出せない現状であり、それは本来、ケパに求められているものではありません。金銭的な面でも、来季移籍となって不思議でありません。 - ベッティネッリ 6
3rdGKとして加入し、出場試合はわずか1試合。出場した試合も運悪く、下部リーグ相手に失点を許しました。
DF
- チアゴ・シウバ 9
トゥヘルがベンジャミンバトンと言うように37歳とは思えない圧巻のプレー。出場試合数が減るかと思いきや、今季はほぼフル稼働。守備時の安定感はもちろんのこと、攻撃時の貢献も絶大。2シーズン連続で驚きを与えてくれました。 - リュディガー 9
チェルシーで最も稼働した選手であり、プレー内容はもちろんのこと、チームに勢いをもたらす選手でした。どんな相手にも負けないスピードに加え、攻撃時の持ち運びやロングシュートも魅力。現在のチェルシーに欠かせない選手だっただけに、退団後の代役が心配です。 - クリステンセン 5
今季最も期待していた選手の1人でしたが、残念なシーズンとなりました。契約問題がプレー内容に大きく影響を及ぼし、安定感に欠けていた試合も。詳しい理由がわからないためは安易に非難はできませんが、FA杯決勝への出場辞退を含め、サポーターを失望させての退団となりました。 - チャロバー 7
プレシーズンでチャンスを掴み取り、1シーズンチームに貢献しました。積極的なプレーは好印象。まず今季、チェルシーでもやれることは証明しましたが、レギュラー争いに加わるには超えなければならない壁がもう1つあります。毎試合安定したプレー内容が求められます。 - サール 6
昨季のローンではポルトでもトップチームに入れず、チェルシーでプレーする余地がないかと思っていましたが、ある程度出場機会を得て、いいプレーを見せた試合もありました。ただ、CBとしてミスが目立ちますし、来季もチェルシーに残る可能性は低そう。しっかりとローンで力をつけることが必要です。
- ジェイムス 8
今季1つ上のレベルにいきました。怪我での長期離脱さえなければ、シーズンMVP級の活躍でしょう。ゴール前で決定的なプレーができ、守備面ではフィジカル能力を活かした力強い守りで充実のプレーぶりでした。 - アスピリクエタ 6
右CBとしては右に出るものはいないというほど抜群の安定感を誇っていましたが、鉄人アスピリクエタも今季はミスが少なくありませんでした。WBとしてはジェイムスの個の力に比較するとどうしても物足りなさは否めません。ただ、動きの質でマウントやハヴァーツと絡んだ動きなどは素晴らしかったですし、ベテランならではの賢さが見られました。クラブW杯の獲得でチェルシーで全てを獲得したレジェンドですので、退団となれば悲しいですね。 - チルウェル 6
大怪我で11月以降、最終節まで離脱していました。しかし、怪我をする前までの変幻自在なプレーぶりは今季のハイライトの1つ。ジェイムスとチルウェルが揃えば全く違うチェルシーになっていただけに、来季からに向けてコンディションをうまく整えて欲しいと思います。 - アロンソ 5
シーズンの入りは良かったですが、チルウェル離脱後の穴をカバーできず、最後までトゥヘルの信頼を掴めていないことが明らかでした。チルウェルのバックアッパーとしてはエメルソンの方が適していたように思え、新たな選手補強がなければアロンソ放出で、エメルソンの復帰になりそう。
MF
- カンテ 6
近年はコンディション面の問題に悩まされていますが、今季は欠場した試合が特に多くなりました。トゥヘルはチェルシーのサラー、ファンダイク、デブライネと言っているように万全の状態でさえあればスーパーな選手であることに変わりはないため、来季もコンディション次第ですね。 - ジョルジーニョ 6
ユーロでの優勝によってバロンドールのトップ3に入った充実の昨年でしたが、今季のパフォーマンスとしてはまずまずといったところ。ジョルジーニョらしいゲームメイクをできた時もあれば、不用意なミスで失点に繋がる場面も見られました。年齢と契約期間を考えれば今夏が売り時とも考えられるため、夏の動向に要注目です。 - コヴァチッチ 8
怪我での離脱期間もありましたが、出場試合でのパフォーマンスはボランチの中でトップでしょう。ドリブルでの持ち運びや守備でのハードワークで攻守における貢献は抜群でした。 - ロフタス・チーク 7
大怪我を乗り越えてようやく本来のパフォーマンスが戻ってきました。中盤としては上3人と比較してトゥヘルの評価は高くないですが、CBからWB、さらにはCFとしてあらゆるポジションでプレー。いろいろなポジションで、ゴリゴリと相手を剥がしていくプレーで持ち味を発揮しました。ただ、守備での強度には物足りなさを感じますかね。来季も残留でしょう。楽しみにしています。 - サウール 4
中盤の4人目として獲得しましたが、ほとんど持ち味を発揮することはなく。左WBでもプレーしましたが、良いところは見られませんでした。最悪のスタートから悪くないところまでは持っていきましたが、ローン満了でチェルシー退団でしょうね。
- マウント 8
ユーロでの疲れや親知らず治療で、昨シーズンに比較すると序盤はコンディションが良くなく、相対的にプレー内容が上がりませんでした。しかし、途中からは中心選手にふさわしいパフォーマンス。間違いなくチェルシーの核であり、今季は数字もしっかりと残しました。前線の選手としては、唯一文句なしの活躍でした。 - バークリー 4
移籍先が見つからず戦力外扱いでしたが、年内の過密日程でプレー機会を得て、一時はチームにも貢献。2022年になってからはほぼ出場機会がありませんでしたが、最終節は勝ち越しゴールを決めました。
FW
- プリシッチ 5
加入以降、年々小さくまとまってきてる感が否めません。中でプレーすることが増えたのもあって、ドリブルで切り裂いていくようなプレーがあまり見られなくなり、かといってゴール前でプレーするには決定力に問題あり。 - ツィエク 5
年明けのパフォーマンスはチーム随一でしたが、怪我で一時離脱してからは目立つような活躍がありませんでした。プレーの質にムラがあって、いい時のプレーを継続的に出せれば一皮剥ける気がするのですが。他の選手とは異質なスタイルなので、変化をつける意味でももっと面白い選手になってほしいですね。 - ハドソン・オドイ 5
WBではなく2列目でプレーできるようになってから、好プレーを見せました。ただ、アキレス腱の怪我が治らず、結果的に長期離脱となりました。ハドソン・オドイもなかなかブレークしきれず、シーズン開始前は期待が高いものの、それを超えてくる時がいつくるでしょうか。 - ハヴァーツ 6
ハヴァーツが最前線でプレーすると周りの選手達と有機的に絡んで、前線が活性化します。FW陣で言えば、ギリギリ及第点の働きをした唯一の選手。来季は序盤からシーズンを通した活躍が求められます。
- ルカク 4
インテルでの活躍によって世界的な選手になってチェルシーに戻ってきて、期待しかありませんでしたが、失意のシーズンに。加入直後はルカクのプレーにワクワクさせられましたが、離脱後は余計な発言でチームに混乱をもたらし、自滅するような格好に。シーズン最後は悪くない形で終えることができたため、来シーズンはキャンプからトゥヘルと役割を練り直して改めて頑張って欲しいと思うのですが、インテル復帰希望であることは隠しきれず。こんな形で再び去るとなれば、さらなる失望。 - ヴェルナー 4
サウサンプトン戦での2ゴールから調子を上げましたが、それまでのプレー内容・結果は大きな失望でした。来季こそは結果を出せないと、立場は難しいでしょうね。
シーズンMVP
リュディガー
シーズンを通して最もハイパフォーマンスであり、それを継続していたのがリュディガーという評価です。出場時間数がチームトップであり、その内容も文句なし。世界屈指のCBです。
リュディガーの次としては、チアゴ・シウバ。チアゴ・シウバも驚きのパフォーマンスでしたが、リュディガーの方がより長い時間貢献していたともあって、ベストはリュディガーにしました。
あとは怪我がなければジェイムスもベストに入り込んでいたでしょうね。
ベストゴール
ニューカッスル戦のハヴァーツ
ハヴァーツの巧さが存分に溢れた美しいゴールでした。
終了間際でのゴールであり、オーナー問題でクラブが揺れていた中で勇気づける見事なゴールでした。
ベストゲーム
12節のレスター戦(アウェイで0−3の勝利)
ジェイムスとチルウェルの両WBが自由に動き回ってレスターに何もさせなかった試合。
チェルシーが強くなることを予感させた試合でした。
残念ながらこの後にチルウェルが長期離脱となり、ジェイムスも長く不在となり、上と離されていきました。
来季はこの試合のような内容が増えることを期待したいです。
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