【公式発表】コンテを解任することが決定

 チェルシーは、コンテが退任することを発表しました。
 コンテは2シーズン指揮をし、リーグタイトルとFA杯のタイトルの2つをクラブにもたらしました。
 ここまで多くの時間が経過してしまいましたが、ようやく一つの区切りが示され、新たな体制で新シーズンが始動します。
 コンテの監督としての能力には、疑いもなく、1シーズン目は信じられないような結果を出しました。その前のシーズンの惨劇からメンバーがほとんど変わってないにも関わらず、システム変更により選手達を生き返らせ、圧倒的な強さを見せました。
 特にシステム変更後すぐにあったエバートン戦でのパフォーマンスは、これまで観たチェルシーの試合でも最高の試合の一つです。相手に何もさせず、完璧に試合をコントロールしたパーフェクトな試合でした。
 このシーズンのコンテの戦術は、プレミアリーグに革命をもたらしたと言ってもいいのではないでしょうか?3バックのシステムをとるクラブはほとんどありませんでしたが、コンテの計算されたシステムを見習ってほとんどのクラブで3バックが試されるようになりました。今回のW杯のイングランド代表もそうですし、イングランドサッカーへ少なからず影響を与えた監督だと思います。
 戦術的な面でのアプローチは優秀な一方、フロントとの対立、一部選手との不仲といった問題をいくつか起こしてきました。希望選手が獲得できないことへの不満を隠さない姿勢や、選手達からの求心力が薄れ、2シーズン目の途中からは、次第にクラブで孤立してく姿が見て取れました。
 FA杯を穫ったとはいえCL出場権を逃すという失意のシーズンになりましたし、コンテが続投することでチェルシーから離れる選手が数名いるだろうこと、観ているほうとしても未来を感じられない監督の元、残り1シーズンを観るのはモチベーションがなかなか上がりきらないこと、これらを踏まえると解任はやむを得なかったと思います。
 望ましい終わり方ではありませんでしたが、チェルシーに嬉しいリーグタイトルをもたらした監督でしたし、印象的な試合も見せてくれました。功績に感謝するとともに、今後の活躍にも期待したいと思います。

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