チェルシーは2029年まで契約があったマレスカとの関係を双方合意のもと終了したことを発表しました。
世界王者になって半年、12月12日にリーグの月間最優秀監督賞を受賞したばかりですが、マレスカはチェルシーを去ることになります。
カバジェロなどマレスカが連れてきたコーチ陣の退任は公式になっていないものの、サンチェスやエンソのポストを見るとやはり同様にクラブを去ることが濃厚。
週末のシティ戦はU21チームの監督を務めるマクファーレンが指揮を取ることが現時点では濃厚になっています。
マレスカの退任の理由として、12月のリーグ戦でわずか1勝にとどまった低調な結果はあるものの、最大の理由としてはフロント陣との対立とされます。
夏にはコルウィルの離脱に対して補強が必要と公式の場で発言したマレスカですが、クラブは補強の必要性を認めませんでした。
補強によってアチェンポンの移籍が進むことを恐れて、現有戦力で戦うことに。
夏の時点でフロントとの補強方針の違いが現れていましたが、最大のポイントはエヴァートン戦後のマレスカの発言。
勝利後のインタビューで、この試合まで最悪の48時間だったという発言をしたことで、クラブ関係者は大きな衝撃を受けたとされます。
この原因として、マレスカと医療部門との軋轢が指摘されています。
ジェイムスの起用に関して、医療部門は連続出場をしないよう進言していましたが、マレスカは選手起用の判断は自身が行うべきとの考えを持っています。
医療部門との意見の相違はたびたびあり、このまえのヴィラ戦でのパーマー交代も医療部門からの助言でやったものであり、マレスカ考えとは異なる判断だったとされます。
ローテーションの実施もクラブからの求めで、マレスカはローテーションを実施すると勝ち点を失うことが多くなるため、否定的だったと言われています。
マレスカはCWCでの活躍などを踏まえ、ヘッドコーチという役割でクラブから与えられたものをうまく使う役割だけに留まらないことを望んでいました。
アルテタなどのようにもっとチームプロジェクトに関与できる役割を求めていたとされます。
本の出版(クラブにより却下)や講演、代理人の交代、シティやユベントスとの接触があったことが知られています。
クラブとマレスカとの溝は深まり、修復不可能なものになっていました。
先日のボーンマス戦後の会見には体調不良を理由に欠席し、すでにチェルシーの監督から去ることを決意していたとも言われています。
マレスカのもとでの合計92試合での成績は、55勝16分。
勝率は59.8%となり、これは2021年から2022年のトゥヘル時代以来の最高記録。
昨シーズンはリーグ4位でフィニッシュ。
これは2021/22シーズン以来の最高順位で、その時は3位。
また、カンファレンスリーグとFIFAクラブワールドカップも制覇しました。
後任候補としては、41歳のイングランド人であるロシニアーが最有力。
ロシニアーは、16年間の選手生活でブリストル・シティ、フラム、レディング、ハル・シティ、ブライトンなどでプレーしました。
2018年に現役を引退した後、ロシニアーは2024年にハルをチャンピオンシップのプレーオフにあと一歩のところまで導き、その後、ブルーコーが所有するストラスブールのヘッドコーチに就任しました。
ストラスブールでは昨シーズン、リーグ1で7位でした。
新年早々こんなことが起きるとは思いもしませんでした。
マレスカのもとで多少の不満はあるものの、それでもチームの成長を感じられ、現状を踏まえれば最も適した監督であると思えていたため、失望が大きいです。
ここまでクラブと深刻な対立が生じているとは思いませんでした。
チェルシーとしては若手を集めてチームを作るプランに変更はないため、新監督も困難な仕事環境となります。
このプランを維持するならば、監督もこれから名声を上げたい新進気鋭の人になるしかないでしょう。
評価を得た監督であればあえて難しいチームではなく、もっとやりやすいチームがあるはずです。
マレスカとしてもシティが後任を探しているのであれば、そのチャンスを掴みたいと思うのも当然かも知れず、辞めるならば今がチャンスと思ったのかもしれません。
何も考えなくていいのであれば、セスクのチェルシーを見たいですが、この状況で監督になる可能性はないでしょう。
ロシニアーは評価が高く、戦術的、人柄的にも面白いと思いますが、ストラスブールとは全く環境が異なります。
ようやくマレスカのもとでチームの基礎が築かれつつあると思った中で、またリセット。
同じようなことを短期間で繰り返し、成長を続けられないクラブにはがっかりします。



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