FAユース杯ファイナル アーセナル戦(1stレグ)

◎Chelsea (4-2-3-1)
Jamie Cumming; Tariq Lamptey (Juan Castillo 85), Reece James (c), Marc Guehi, Jon Panzo;
Conor Gallagher, Billy Gilmour;
Tariq Uwakwe (Dujon Sterling h/t), George McEachran, Callum Hudson-Odoi;
Charlie Brown (Daishawn Redan 61)
Unused subs Karlo Ziger, Tino Anjorin
Scorers Redan 67, 86; Guehi 78
◎Arsenal
Joao Virginia, Vontae Daley-Campbell, Dominic Thompson, Robbie Burton, Danny Ballard (c), Zech Medley (Joseph Olowu 88), James Olayinka, Matthew Smith (Bukayo Saka 67), Tyreece John-Jules, Emile Smith-Rowe (Trae Coyle 62), Xavier Amaechi
Unused subs Tobi Omole, Daniel Barden
Scorer Amaechi 36
Booked Burton 50
 前半はほぼチェルシーが圧倒。4,5点は取るチャンスがあり、特にリダンに代わって先発したブラウンには、2度決定的なチャンスがあり、それらは決めないといけませんでした。
 アーセナルにはほとんどチャンスを与えませんでしたが、裏を1発突かれて失点し1点ビハインドで前半を終えます。ちなみにチェルシーはカップ戦で初めて失点を許しました。
 後半は頭からスターリングを右サイドに、60分頃からリダンをCFに入れました。後半も引き続きチェルシーが一方的に攻めます。
 まず、ジョージ・マクイクランのパスにうまくリダンが抜け出し、GKとの1対1を決めて同点に追いつきます。チェルシーの2点目はセットプレー崩れから、ジェームスの右サイドからのクロスをグエイがヘディングで決めました。3点目は投入直後のカスティージョの右サイドからのクロスをアーセナルDFがクリアミスし、それをリダンが逃しませんでした。
 特に目を引いた選手を何人か。まず、このチームの中心であるハドソン・オドイ。左サイドからのカットインという絶対の武器を持っていますが、アザールのようにハドソン・オドイが敵のマークを引きつけ、上がってきたサイドバックにヒールでパスするプレーや、中に入りながらフリーになった右サイドへの大きなサイドチェンジなど、プレーに幅があるのがいいところです。FKも蹴れますし。1番の注目選手であるのは間違いないですね。
 次に、ジョージ・マクイクラン。ジョシュの弟です。顔もプレースタイルもジョシュとそっくりの左利きの華麗なプレーヤーです。トップ下で今日も何度もビッグチャンスを作っていました。特別に期待していた兄は活躍し切れていませんが、ジョージはそこを超えていってほしいです。ジョシュよりも戦える選手といった印象はあります。
 3人目は、中盤底のギルモア。今シーズン、レンジャーズから引き抜いた選手です。チェルシーが中盤を試合できたのは、中盤底2枚の展開力と守備力が優勢だったからだと思いますが、特にギルモアが良かったです。シンプルにパスを捌きながら、前線にも顔を出し、タックルもなかなか上手で、総合的に優れた選手だと思いました。
 最後は、右SBのランプティ。小柄で顔も子供みたいな選手ですが、とにかく抜群にスピードがあります。難しいかなと思えるところへのパスにも追いつきます。失点に絡んだりと守備面で課題はありますが、特徴的な選手だけに面白かったです。
 チェルシーは最終的には3-1とホームで上々の結果を得て、エミレーツに行くこととなります。正直、少なくともあと3,4点は取れた試合だったため、手放しに喜べないですが。
 両チームの力の差は明らかでしたが、ブリッジでの試合で多くのサポーターが来ていた後押しもあったかもしれませんし、エミレーツではまた違うアーセナルが見られるかもしれませんので、注意は必要です。
 このチームには、FAユース杯5連覇というとんでもない快挙を成し遂げてほしいです。

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