チェルシーは、アブラモビッチがオーナーを務めていた期間中の財務規則違反に関連し、プレミアリーグからトップチーム選手の獲得を1年間禁止する処分(執行猶予付き)と、プレミアリーグ史上最高額となる1,075万ポンドの罰金を科されました。
補強禁止処分は2年間の執行猶予が付与されているため、今後さらなる違反を犯さなければ、チェルシーは引き続きトップチーム選手を登録することができます。
勝ち点減点などの競技面での制裁は科されていません。
一方、9ヶ月間、アカデミー選手の登録を禁止されました。
この制限は即時発効となりますが、対象となるのは過去に他のプレミアリーグまたはイングランドのクラブのアカデミーに登録されていたユース選手に限られ、現在の選手、代表選手、あるいはプロ契約で登録される選手は対象外となります。
また、U-9での初回登録申請者などには適用されません。
チェルシーの財務規則違反は、10年前の不完全な財務報告と支払いの未履行に関連するものであり、プレミアリーグのPSRには影響しません。
チェルシーは自らこの情報をプレミアリーグ、UEFA、イングランドサッカー協会に自主申告しており、その点と調査への協力姿勢が、酌量されて処罰が軽減されました。
プレミアリーグが公表した制裁合意書によると、2022年5月にアブラモビッチからクラブを買収した直後にブルーコが自ら報告していなければ、これらの規則違反は決して発覚しなかった可能性がありました。
チェルシーによる自主申告と協力がなければ、罰金は2,000万ポンド、移籍禁止期間は2期間となっていたはずとされています。
チェルシーは以前、18歳未満の選手の獲得に関するFIFAの規定に違反したとして、2019年から2020年にかけて2回の移籍期間中に選手を獲得することを禁止されていましたが、上訴により1回に減軽されていました。
補強での違反
合意書によると、2011年から2018年にかけて、チェルシーはアザール、ラミレス、ダビド・ルイス、シュールレ、マティッチを含む7選手の移籍および登録に関連し、7人の未登録エージェントまたは、関連する団体に対し、2300万ポンド以上を支払っていました。
これらの選手側に不正行為があったことを示唆するものではありません。
チェルシーは、12の個人または法人に対し、合計4,750万ポンドに及ぶ36件の秘密の支払いを行いました。
これらの支払いは、主に英領バージン諸島に登録された一連の第三者を経由して行われました。
選手の獲得や移籍オプションの取得を完了させるものでしたが、クラブの会計帳簿には記載されていませんでした。
これらの行為は「明白かつ意図的な違反」であり、「金融問題に関する欺瞞と隠蔽を伴う」ものであると認定されました。
元チェルシーのオーナー、アブラモビッチ氏も関与が指摘されました。
これらの支払いは「特定の元上級役員および/または取締役の知識と承認を得て」行われ、「元オーナーが管理または関連する資金」が使用されていました。
また、エトーとウィリアンがアンジ・マハチカラから移籍した際の合計1,930万ポンドの移籍金も、帳簿外で支払われました。
サッカーディレクターのアーネセン、スカウト兼アドバイザーのデ・フィッサー、そして氏名不詳の3人目のスタッフに対し、137万ポンドの支払いがなされ、これは彼らの報酬とみなされました。
380万ポンドは、伏せられた選手の移籍に関するものでした。
なお、2011年から2018年の間、チェルシーはプレミアリーグで2回、FAカップで2回、チャンピオンズリーグで1回、ヨーロッパリーグで1回、リーグカップで1回優勝しています。
プレミアリーグは、たとえこれらの支払いが登録されていたとしても、チェルシーが該当するシーズン中に収益性および持続可能性の規則に違反することはなかっただろうと述べ、したがって勝ち点減点は適切な罰則ではないと判断しました。
処分の影響
2026年末まで、他のプレミアリーグやEFLのクラブからアカデミー選手を獲得できないことは、イングランドの有望な若手選手獲得において常に最も積極的なクラブの一つであるチェルシーにとって痛手となります。
しかし、すでにいる各年代別チームにはすでに多くの才能ある選手が在籍しており、影響はそれほどないものと思われます。
チェルシーの違反に関しては、自己申告がなければ、罰金が2000万ポンドになる可能性があったこと、そして移籍禁止と勝ち点減点も検討されていたという事実から、影響は最小限に抑えたといってよく、新オーナー側からすれば賢明な判断を行いました。
一方で、アブラモビッチ時代の不正が明らかになったことで、当時のクラブの大きな問題が明らかにされました。


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