チェルシーが、クリスタル・パレスに所属するフランス代表DFラクロワ(26歳)の獲得に近づいていると報じられました。
チェルシーとクリスタル・パレスは£52mの移籍金で取引を最終調整しており、ラクロワはメディカルチェックを受ける予定です。
個人条件についても合意に達しており、2032年6月までの6年契約を結ぶ見込みとされています。
現時点では両クラブから正式発表されていませんが、移籍成立に向けた手続きは最終段階に入ったとみられます。
プレミアリーグで実績を残したセンターバック
ラクロワは2000年4月6日、フランスのヴィルヌーヴ=サン=ジョルジュで生まれました。
身長190センチ、体重88キロの右利きのセンターバックで、恵まれた身体能力とスピードを兼ね備えています。
2026年3月にはフランス代表デビューを果たし、ワールドカップにも出場しました。
クリスタル・パレスでは主に3バックの右や中央でプレーしており、プレミアリーグでの経験が豊富です。
チェルシーは即戦力として計算できるセンターバックを探していたとされており、イングランドで2シーズンにわたって主力を務めたラクロワは、その条件に合致する選手といえます。
ソショーでプロキャリアをスタート
ラクロワはフランス南西部のドルドーニュ地方で育ち、2015年にソショーの下部組織へ加入しました。
2018年12月にトップチームデビューを果たすと、若くしてリーグ・ドゥで出場機会を獲得。
スピードと対人守備の強さを備えた将来有望なセンターバックとして、国外のクラブからも注目を集めました。
ソショーでは2020年までプレーし、同年夏にドイツのヴォルフスブルクへ完全移籍しました。
ヴォルフスブルクで評価を高める
ヴォルフスブルク加入後は、20歳ながらブンデスリーガ初年度から主力に定着しました。
広いスペースをカバーできる走力や、一対一での強さを発揮し、チームのチャンピオンズリーグ出場権獲得にも貢献しました。
ラクロワは2020年から2024年までヴォルフスブルクでプレー。
後方からボールを持ち出す能力や、ハイラインの背後をカバーするスピードを備えたセンターバックとして評価を高めました。
一方で、積極的に前へ出る守備が裏目に出る場面もありました。
2023-24シーズンにはブレーメン戦で退場処分を受け、ブンデスリーガ通算3度目のレッドカードを記録しています。
強気な対人守備はラクロワの長所ですが、状況に応じた判断は今後も改善が求められる部分です。
クリスタル・パレスへ
2024年夏、ラクロワはヴォルフスブルクからクリスタル・パレスへ完全移籍しました。
パレスを率いていたグラスナー監督は、ヴォルフスブルク時代にもラクロワを指導していました。
プレミアリーグのスピードやフィジカルにも素早く適応し、対人守備だけでなく、後方からの持ち運びや縦パスでもチームに貢献しました。
加入1年目の2024-25シーズンにはFAカップ優勝を経験。
続く2025-26シーズンには公式戦55試合すべてに先発し、クリスタル・パレスのカンファレンスリーグ優勝に貢献しました。
また、2025年のコミュニティ・シールドも制しており、パレスではFAカップ、コミュニティ・シールド、カンファレンスリーグの3つのタイトルを獲得しています。
2026年にフランス代表デビュー
クラブでの活躍が評価され、ラクロワは2026年3月にフランス代表へ初招集されました。
3月26日に行われたブラジル代表戦でA代表デビューを果たすと、その後は2026年ワールドカップのメンバーにも選出されました。
ラクロワのプレースタイル
ラクロワの最大の特徴は、190センチの長身センターバックでありながら、高いスピードを備えていることです。
最終ラインの背後に広いスペースが生まれた場面でも、相手アタッカーに追いついて対応できます。そのため、守備ラインを高く設定するチームとの相性が良い選手です。
相手より先に前へ出てボールを奪う積極的な守備も特徴で、対人守備では身体の強さを生かして相手の前進を止めます。
また、3バックでの経験が豊富で、右センターバックと中央の両方でプレーできます。右サイドではタッチライン際まで広がって守備を行い、ボール保持時にはドリブルで中盤へ持ち上がることもできます。
一方で、相手へのアプローチが早すぎることで背後にスペースを空けたり、強引なタックルでファウルを与えたりすることもあります。
チェルシーでは、持ち前の積極性を生かしながら、周囲との連係や守備時の判断をさらに高める必要があります。
チェルシーが求めていた即戦力
ラクロワはプレミアリーグで実績を残しているだけでなく、ブンデスリーガや欧州大会、フランス代表での経験も持っています。
若い選手が多いチェルシーの守備陣において、26歳のラクロワは即戦力であると同時に、周囲を支える存在としても期待できます。
特に、広い守備範囲とスピードは、最終ラインを高く設定するチェルシーの戦い方に適していると考えられます。
3バックでは右と中央、4バックでは右センターバックとして起用できるため、複数のシステムに対応できる点も大きな強みです。
センターバック陣の整理にも影響か
ラクロワの加入が正式に決まった場合、チェルシーはセンターバック陣の整理をさらに進める可能性があります。
チャロバーはコモへの移籍の交渉が続いており、ディサシやバディアシルは構想外として売却が進められています。
サールやアンセルミーノはプレシーズンのスカッド入りしていますが、ローンになる可能性も十分あります。
ラクロワの加入のみでセンターバックの補強は終わるのか、ストーンズの獲得もあるのかは今後の注目点。



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