クラブワールドカップ

CWCを観てきたので、少し感想を。
生で観るとバルセロナは、恐ろしく洗練されたサッカーをやっていて、つい見入ってしまいました。テレビで観ていても異次元のサッカーをやっていると思っていましたが、予想以上。
グアルディオラが創り上げた戦術に、選手がシステマティックに動き、相手が持ち味を出す余裕もない試合の運び方は見事としか言いようがなかったです。
選手の技術の差以前に、チームとしての組織力が他クラブとは大きく違うのだと、実感しました。グアルディオラの頭の中を覗いてみたいと思えるほどです。
特に守備における規律の徹底は素晴らしかったです。ブロックの構築とプレッシングの約束が選手間に浸透していて、サントスの選手の自由を大幅に限定していました。
ネイマールに関しては、プレー自体は悪くなく、自分がやれるプレーを見つけ出していました。そもそもバルサに中盤を完全に支配されていたため、まともなプレーをさせてもらうスペースがありませんでした。
ガンソにも言えることですが、今日、身をもって体験したヨーロッパのサッカーをどう感じたでしょうか。ブラジルでプレーすることも選択肢の一つだとは思いますが、それだけでは本物のフットボールに触れることは難しいですからね。
サントスが勇気を持って(と言っておきましょう)戦ってくれたおかげで、バルサのプレーが満遍なく表れた貴重な試合を観れたなと思います。バルサ自体は好きではないですが、今バルサがやっているサッカーは別格ですね。
試合を観ながら、チェルシーはこのサッカーを目指していることを思い出し、苦笑いしてしまいました。
今までのチェルシーのスタイルと正反対に近いものを求めても、バルサと五分五分に持ちこむことはできるのかなと。まあ、ポゼッションサッカーを目指すのはいいことだと思いますが、単なるバルサの模倣にならず、やはりモウリーニョが築いたチェルシーのスタイルとうまく融合させるしかないのでしょうかね。ボアスに与えられた役割は本当に重いです。
今回のCWCは非常に満喫できました。トップクラブを日本で見れるのは、たまらないと再確認しました。
時間があったので、バルサとサントスの選手達をホテルで間近で見れました。サントスは公開練習をしていたので、貴重な練習風景を見ることができました。ついでに、エドゥなど数人の選手からサインを貰えて、ラッキーでした。
試合も面白かったですし、日本でいい大会ができたのではないかと思います。

コメント

  1. より:

    良いですね。見に行かれたんですね。
    切り替えの早さや、ハイプレスもさることながら、ポゼッションの問題でしょうが、受け手に対する出し手と言うより、出し手に対する受け手と言う感じで、基本を忠実にプレーしているように見え、感動しました。
    マカさんのおっしゃるみたいに、融合したら、最強ですね。
    より、ボアスを応援したくなりました。

  2. マカ より:

    >青さん
    せっかくの機会なので観に行ってきました。
    本当に基本をパーフェクトにこなしているという感じですね。それが非常に難しいのですが、クラブの信念とグアルディオラの手腕により、見事にできていて溜め息が出るほどです。
    唯一のスタイルを築いて欲しいですね。ボアスには難しい課題がいくつも残されていて大変ですが、解決できるはずだと信じて、時間をかけて見守りたいと思います。

  3. シュウ より:

    CWCテレビで少し見ていました。バルサは攻撃が目立ちますが、実は守備がすごく組織的な感があります。前線からプレスをかけて相手にロングボールを蹴らせて、結果的にマイボールにするの繰り返しでポゼッションをあげる…。
    チェルシーの守備は眼前の敵には強いですが、あくまでいったん引いて攻めてくる敵を待つスタイルなので、ボールを奪取しても一度前線でボールを収める役割が必要。もっと前からボール奪取できれば攻撃のバリエーションも広がる感じがするのですけどね。

  4. マカ より:

    >シュウさん
    攻撃ではなく、むしろ守備にバルサの凄さがあるのではないかと思いました。おっしゃるように相手にサッカーをさせないスタイルにもはやなっているように思えます。
    チェルシーの場合、強力な相手には引いて相手の攻撃をシャットアウトするスタイルですね。守備は安定しますが、攻撃は1回のチャンスをものにできるかになってしまう可能性が高くなります。前線からボールを奪えるようになればいいですが、チェルシーにそれを浸透させるのは大変ですね。ボアスはそういうスタイルを志向しているので、徐々にでもできるよう変えていきたいですね。バルサのようになるには、監督の確固とした信念をクラブが共有できることと、選手にインテリジェンスが必要な気がします。