元チェルシーのペドロ・ロドリゲスが、39歳で現役を引退することを発表しました。
ペドロは自身のSNSを通じて引退を発表。
「今が適切なタイミングだと思う。前へ進み、人生の新しい章を始める時だ」
とし、長いキャリアを支えてきた人々への感謝を伝えました。
2025/26シーズン限りでラツィオを退団しており、現役最後のクラブとなりました。
バルセロナの黄金期を支え、スペイン代表としてワールドカップとEUROを制したペドロですが、チェルシーでは5年間を過ごしました。
バルセロナからチェルシーへ
ペドロがチェルシーに加入したのは2015年8月。
当時28歳だったペドロをバルセロナから獲得しました。
移籍金は約£21mと報じられていました。
加入時点ですでに、
- ラ・リーガ
- チャンピオンズリーグ
- コパ・デル・レイ
- クラブワールドカップ
- ワールドカップ
- EURO
など数多くのタイトルを経験していた世界屈指の実績を持つ選手でした。
デビュー戦から1得点1アシスト
チェルシーでのスタートは鮮烈でした。
2015年8月23日に行われたプレミアリーグのウェスト・ブロム戦でデビューすると、開始20分にいきなりチェルシー初ゴール。
さらにコスタのゴールもアシストし、3-2の勝利に貢献しました。
初年度の2015/16シーズンはチームにとって難しい一年となりましたが、ペドロは公式戦40試合で8ゴールを記録しました。
コンテ体制でプレミアリーグ制覇
チェルシーで最も輝いたシーズンの一つが、コンテ監督の下でプレミアリーグを制した2016/17シーズンです。
コンテが3バックを導入すると、ペドロはアザール、コスタとともに攻撃陣の重要な一員となりました。
リーグ戦では35試合に出場して9ゴール。
公式戦では43試合13ゴール12アシストを記録しています。
特に印象的だったのがマンチェスター・ユナイテッド戦です。
スタンフォード・ブリッジで行われた試合では、キックオフからわずか29秒で先制。
デ・ヘアをかわしてゴールを決め、チェルシーはモウリーニョ率いるユナイテッドを4-0で破りました。
スパーズ戦ではペナルティーエリア外から美しいカーブシュートを決め、11月のプレミアリーグ月間最優秀ゴールを受賞。
さらにシーズン終盤のエヴァートン戦でも左足で強烈なミドルシュートを決めています。
このゴールも4月の月間最優秀ゴールに選ばれ、ペドロは同一シーズンで2度のGoal of the Monthを受賞しました。
チェルシーは最終的に30勝を挙げ、勝ち点93でプレミアリーグ優勝。
ペドロにとって初めてのイングランド国内リーグタイトルとなりました。
FAカップも獲得
翌2017/18シーズンは出場機会がやや減ったものの、チームに欠かせない攻撃のオプションであり続けました。
そしてシーズン最後にはFAカップを獲得。
ウェンブリーで行われた決勝でマンチェスター・ユナイテッドを1-0で破り、前年の決勝でアーセナルに敗れた雪辱を果たしています。
これでペドロはチェルシー加入後、
2016/17 プレミアリーグ
2017/18 FAカップ
と2シーズン連続で主要タイトルを手にしました。
バクーで決めた忘れられないゴール
チェルシー時代のペドロを語る上で外せないのが2018/19シーズンのヨーロッパリーグです。
サッリ監督のチームでペドロは大会を通じて重要な役割を担いました。
準決勝のフランクフルトとのファーストレグでは、1点を追う前半終了間際に貴重な同点ゴール。
チェルシーは2試合合計2-2からPK戦を制して決勝へ進みました。
そして2019年5月29日。
アゼルバイジャンのバクーで行われた決勝の相手はアーセナルでした。
ジルーのゴールで先制したチェルシーは60分、アザールからの折り返しをペドロが左足で流し込み2-0。
その後もアザールが2得点を加え、チェルシーは4-1で勝利しました。
ペドロにとってはバルセロナ時代のチャンピオンズリーグ決勝に続いて、ヨーロッパリーグ決勝でもゴールを記録することになりました。

ランパード体制では若手の模範に
2019/20シーズンにはランパードが監督に就任。
マウントやアブラハム、ジェイムスら若手が台頭したことでペドロの出場機会は減少しました。
それでも豊富な経験を持つベテランとして若手選手を支えました。
2019年9月のリーグカップ、グリムズビー戦では初めてチェルシーのキャプテンを務めてゴール。
2020年3月のFAカップ、リヴァプール戦ではチェルシー通算200試合出場を達成しました。
チェルシーで206試合43ゴール
ペドロは2020年夏に契約満了でチェルシーを退団。
5年間の成績は、
公式戦206試合
43ゴール
28アシスト
となりました。
獲得タイトルは、
- プレミアリーグ:1回(2016/17)
- FAカップ:1回(2017/18)
- ヨーロッパリーグ:1回(2018/19)
の3タイトルです。
ゴールの内訳はプレミアリーグ29、FAカップ6、ヨーロッパリーグ5、リーグカップ2、チャンピオンズリーグ1。
ペドロが得点した39試合でチームは37勝2分。
つまり、ペドロがゴールを決めた試合でチェルシーは一度も敗れていません。
また、43ゴールのうち利き足とされる右足が18得点だったのに対し、左足では21得点を記録。
左右どちらからでもフィニッシュできるペドロの特徴を象徴する数字でもあります。

チェルシー退団後もイタリアで長くプレー
2020年にチェルシーを離れたペドロはローマへ加入。
その後2021年に同じローマを本拠地とするラツィオへ移籍しました。
30代後半になってもセリエAでプレーを続け、ラツィオでは公式戦209試合39ゴール19アシストを記録したと報じられています。
そして2026年10月7日、39歳で現役引退を発表。
バルセロナ、チェルシー、ローマ、ラツィオ、そしてスペイン代表と、約20年にわたるトップレベルでのキャリアに終止符を打つことになりました。
チェルシーを支えた「勝者」
バルセロナ時代にはメッシ、シャビ、イニエスタらと黄金期を築き、スペイン代表では2010年ワールドカップとEURO2012を制覇。
そのためキャリア全体で見れば、ペドロの全盛期はバルセロナだったと評価されることが多いでしょう。
それでもチェルシーで過ごした5年間も非常に重要なキャリアでした。
アザールやコスタと組んでプレミアリーグを制し、FAカップを獲得。
そしてヨーロッパリーグ決勝では自らゴールを決めてトロフィーを掲げました。
決してチームで最も目立つスターではありませんでしたが、左右両足を使ったフィニッシュ、相手最終ラインの背後を取る動き、前線からのプレス、そして大舞台での勝負強さで何度もチェルシーを助けました。
2015年の加入時、ペドロはチェルシーで「タイトルを勝ち取り続けたい」と語っていました。
5年後にクラブを去る際には、プレミアリーグ、FAカップ、ヨーロッパリーグという3つの優勝メダルを持ってロンドンを離れています。
その言葉通り、チェルシーでも「勝者」であり続けた5年間でした。
長い現役生活、本当にお疲れさまでした。



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