チャロバーのコモ移籍が正式決定 生え抜きがチェルシーに別れ

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チェルシーは、トレヴォ・チャロバー(27歳)がセリエAのコモへ完全移籍したことを正式に発表しました。

これで、U-9カテゴリーからチェルシーで育った生え抜きの約20年間に及ぶチェルシーでの物語に、一つの区切りがつくことになります。

コモとの契約は2031年までの5年間。

移籍金については、£25.7mにアドオン£5.1mで、計£30m超となります。

アカデミーから始まった約20年

兄ナサニエルを追うようにU-9でチェルシーのアカデミーへ加入したチャロバーは、年代別カテゴリーを一つずつ駆け上がりました。

2016年にはUEFAユースリーグ優勝を経験し、FAユースカップも連覇。

2017年には準決勝、決勝でもゴールを記録するなど、将来を期待されるアカデミー選手の一人でした。

イプスウィッチ、ハダースフィールド、ロリアンへとローン移籍を繰り返し、チェルシーのトップチームでチャンスを得たのは22歳になってからでした。

2021年夏、前年にチャンピオンズリーグを制したばかりのチェルシーに戻ってきたチャロバーは、UEFAスーパーカップのビジャレアル戦でトップチームデビューを果たします。

そして、その数日後のクリスタル・パレス戦。

プレミアリーグデビュー戦で豪快なミドルシュートを突き刺し、膝をついて感情を爆発させた姿をはとても印象に残っているチェルシーのシーンの一つ。

何度構想外になっても、ピッチへ戻ってきた

チャロバーという選手を語るうえで、最も印象的なのはここかもしれませんね。

何度もチェルシーで立場を失いかけました。

それでも、不満を公にぶつけることも、大きな騒動を起こすこともなく、ただ準備を続けました。

特に厳しかったのが2024年夏です。

クラブはチャロバーを売却対象とし、背番号を外し、トップチームの構想から事実上外すというひどい対応を見せました。

その結果、クリスタル・パレスへローン移籍することになります。

普通なら、そこでチェルシーでのキャリアは終わっていたはずです。

ところが半年後、守備陣に負傷者が続出すると、チェルシーはチャロバーをパレスから呼び戻しました。

自分を必要としないと判断したクラブから、今度は「戻ってきてほしい」と求められました。

簡単に受け入れられる状況ではなかったでしょうが、また何事もなかったかのように青いシャツを着て戦いました。

追いやられた半年後、再びトロフィーを掲げる

パレスから復帰した2024/25シーズン後半、チャロバーは再びチェルシーの重要な戦力となり、UEFAカンファレンスリーグ決勝では90分間フル出場。

レアル・ベティスを4-1で破り、チェルシーはトロフィーを掲げました。

さらに同年夏のクラブワールドカップでは5試合に出場。

準々決勝、準決勝、決勝ではすべて先発し、チェルシーの世界一に大きく貢献しました。

これでチャロバー自身、チェルシーでクラブワールドカップを制したのは2度目となりました。

半年前にはクラブから必要とされず、ローンへ出された選手です。

その選手が半年後にはチェルシーのユニフォームを着て、世界一を決める決勝のピッチに立っていました。

これほどチャロバーらしいストーリーもないでしょう。

そして、チェルシー生え抜きとしてワールドカップへ

昨シーズンにはチェルシーのセンターバックで最多となる47試合に出場し、3ゴールを記録。

そして2026年夏、負傷者の代替招集という形ではありましたが、イングランド代表としてワールドカップの舞台にも立ちました。

2018年、まだ19歳だったチャロバーは、いつかワールドカップの舞台に立つという夢をSNSに記していました。

8年後に実現したことになります。

チェルシーのアカデミーで育ち、ローンを繰り返し、トップチームに這い上がり、構想外になり、それでも戻り、クラブワールドカップを制し、最後にはイングランド代表としてワールドカップへ。

決してエリート街道ではありません。

だからこそ、このキャリアには価値があります。

チェルシーらしい選手

チャロバーは、最高のセンターバックとして語られる選手ではありません。

常に絶対的なレギュラーだったわけでもありません。

毎年のように新しいセンターバックが獲得され、そのたびに序列を下げられ、移籍候補にも名前が挙がりました。

それでも、シーズンが終わる頃になると、なぜかチャロバーはピッチにいました。

怪我人が出れば呼ばれ、チームが苦しくなれば頼られ、重要な試合になれば任される。

そして、その役割に文句を言うことなく応え続けました。

チェルシー公式も別れの発表の中で、彼が常にブルーズのシャツを誇りを持って着続け、その揺るぎない献身がサポーターやチームメート、スタッフから愛されていたと振り返っています。

コブハムで育った少年が、何度も「ここには居場所がない」と言われながら、自分の力でその居場所を取り戻し続けた。

それがトレヴォ・チャロバーでした。

新天地コモへ

新天地となるコモでは、チェルシーのレジェンドでもあるセスクのもとでプレーすることになります。

コモは新シーズンには、CL出場もあります。

クラブはチャロバーと2031年までの契約を締結したことを正式発表しました。

イタリアでの新しい生活が、素晴らしいものになることを願っています。

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