チェルシーは、クリスタル・パレスからフランス代表DFラクロワ(26歳)を完全移籍で獲得したことを正式発表しました。
クラブ間での交渉やメディカルチェックを経て、以前から報じられていた移籍が正式に成立しました。
契約は2032年まで。
移籍金は£52mと言われています。
プレミアリーグで実績を積み、フランス代表として2026年ワールドカップにも出場したセンターバックが、シャビ・アロンソ率いるチェルシーの守備陣に加わります。
「世界最高のクラブ」とチェルシー加入を喜ぶ
ラクロワは加入に際し、チェルシーを「世界最高のクラブ」と表現し、スタンフォード・ブリッジで新たな挑戦を始められることへの喜びを語りました。
クラブの歴史や野心に魅力を感じただけでなく、シャビ・アロンソ監督との会話や、チェルシーの選手たちから聞いた話も移籍を決断するうえで大きかったようです。
プレミアリーグ内での移籍となるため、イングランドのサッカーや生活環境への適応期間を必要としない点も大きな利点です。
チェルシーとしては、将来性だけを重視した補強ではなく、加入直後から主力として計算できるセンターバックを獲得したことになります。
ソショーでプロキャリアをスタート
ラクロワは2000年4月6日、フランスのヴィルヌーヴ=サン=ジョルジュで生まれました。
フランスのソショーの下部組織で育ち、2018年12月にトップチームデビューを果たしました。
若くしてリーグ・ドゥで出場機会をつかむと、190センチの体格と高い走力を兼ね備えたセンターバックとして評価を高めました。
ソショーでの活躍が認められ、2020年夏にドイツのヴォルフスブルクへ完全移籍しました。
ヴォルフスブルクでブンデスリーガ屈指の若手DFへ
ヴォルフスブルクでは加入初年度から主力に定着しました。
当時20歳ながら、高い守備ラインの背後をカバーできるスピードや、相手FWとの一対一の強さを発揮。
2020-21シーズンにはチームのブンデスリーガ4位と、チャンピオンズリーグ出場権獲得に貢献しました。
グラスナー監督の下では、広いスペースを守る能力や前方へ積極的に出てボールを奪う守備を身につけました。
ヴォルフスブルクで4シーズンを過ごし、ブンデスリーガやチャンピオンズリーグなど、国内外の舞台で経験を積みました。
クリスタル・パレスでプレミアリーグに適応
2024年8月、ラクロワはヴォルフスブルクからクリスタル・パレスへ完全移籍しました。
パレスを率いていたグラスナー監督とはヴォルフスブルク時代にも共に仕事をしており、恩師との再会となりました。
パレスでは主に3バックの中央や右で起用され、加入直後から守備の中心に定着しました。
プレミアリーグ特有のスピードやフィジカルにも早い段階で適応し、対人守備、空中戦、カバーリングに加え、後方からボールを持ち運ぶ能力も発揮しました。
パレスでは公式戦98試合に出場し、FAカップ、コミュニティ・シールド、UEFAカンファレンスリーグのタイトル獲得にも貢献しました。
2025-26シーズンはパレスの守備をけん引
ラクロワは2025-26シーズンもパレスの最終ラインを支えました。
チーム内最多となるプレー時間を記録。
デュエル勝利数でもチームトップに立ち、さらに複数のアシストも記録していました。
単にスピードのあるセンターバックというだけでなく、継続的に試合へ出場できる稼働率や、守備での存在感も評価されたと考えられます。
チェルシーは近年、センターバックの負傷に悩まされてきました。
そのため、プレミアリーグで継続的に先発してきたラクロワの獲得は、守備力だけでなく選手層の安定という点でも重要です。
フランス代表としてワールドカップに出場
クラブでの活躍が評価され、ラクロワは2026年3月にフランス代表へ初招集されました。
その後、2026年ワールドカップのフランス代表メンバーにも選出されました。
ワールドカップではフランスの4位進出を経験しました。
大会への参加によって休暇入りが遅れたため、チェルシーのプレシーズンツアーには当初から帯同せず、休養を取った後にチームへ合流する見込みです。
ラクロワのプレースタイル
ラクロワの最大の特徴は、190センチの長身センターバックでありながら、高いスピードを備えていることです。
最終ラインの背後にボールを出された場面でも、相手アタッカーに追いついて対応できます。
守備ラインを高く設定し、ボールを失った直後から相手を押し込むチームにとって、この回復力は非常に重要です。
スピードを生かしたカバーリング
ラクロワは、味方の背後に生まれたスペースをカバーする能力に優れています。
センターバックが前に出てボールを奪いに行った際や、サイドバックが高い位置を取った際にも、広い範囲を守ることができます。
チェルシーが高い位置からプレッシングを行う場合、最終ラインには広大なスペースを一人で処理する能力が必要です。
その点でラクロワは、アロンソ監督の戦い方に適したセンターバックといえます。
積極的な対人守備
相手FWに自由を与えず、前方へ出てボールを奪いに行く守備も特徴です。
相手が前を向く前に距離を詰め、身体の強さを生かして攻撃を止めます。
パレスではデュエル勝利数がチームトップになるなど、対人守備でも結果を残しました。
後方からの持ち運び
ラクロワはボールを奪うだけでなく、自らドリブルで前進することもできます。
3バックの右に入った場合には、相手のプレッシャーを受けながら中盤までボールを運び、サイドや前線へパスをつける役割が期待されます。
長いパスだけで攻撃を組み立てるタイプではありませんが、スピードを生かした持ち運びによって相手の守備を動かせる選手です。
コルウィルとラクロワのペアでの4バックになるのか、3バックの中央と右もできますし、課題の大きかったセンターバックを解決できる素晴らしい補強。
ラクロワが決まり、次はウェルベック、ヘンダーソンの獲得も近々発表されそうです。


コメント